舌下免疫療法
アレルギー性鼻炎の基本的な治療は、抗ヒスタミン剤の内服です。
しかし、以下のような方々はアレルゲン(アレルギーの原因物質)を少しづつ体に入れて慣らしていくアレルゲン免疫療法が一つの治療選択肢になります。
⓵アレルギーに対し根本的な体質改善治療を希望する方
⓶アレルギーの体質があまりにひどくて強い薬でも症状が抑えられない方
⓷抗ヒスタミン剤で眠気が強く内服治療が困難な方
⓸妊娠・出産を予定している方(妊娠中の抗ヒスタミン剤内服は奇形が生じる可能性があり望ましくありません)
⓹受験勉強で抗ヒスタミン剤内服を避けたい方(抗ヒスタミン剤が脳に作用してパフォーマンスを低下させることがあります)
免疫療法には皮下注射する方法と口の中(舌下)で吸収させる方法の2種類があります。
舌下免疫療法は頻回の通院が不要で痛みもなく継続しやすい治療方法です。
スギとハウスダストに対し薬剤が承認されています。両方併用も可能です。
舌下免疫療法は自宅で毎日服用し、2~3年の継続が必要です。7~8割の方に有効性が認められています。小児は5歳以上から治療可能です。
スギ舌下免疫療法は飛散シーズン中に治療開始はできませんので6月~12月に間に治療開始となります。
ダニ舌下免疫療法はいつでも開始可能ですが、重度の気管支喘息がある場合は喘息発作誘発の危険性があります。
舌下免疫療法を希望される方は必要性や可能かどうかの判断が必要ですので一度受診してみてください。
舌下免疫療法を日本で最も数多く治療されている三重県津市のゆたクリニックのホームページに詳しい情報がありますのでご参考ください。