のどの症状 (息苦しい、のどが痛い、声のかすれ、のどの違和感など)
のどの症状
息苦しい
のどの痛みが強く、声がこもってきて、だんだん息苦しくなっている場合は完全に生命の危機状態です。早急に医療機関を受診して下さい(救急車も考慮して下さい)。
のどが痛い
多くは風邪です。
風邪にも軽いものからひどいものまであります。特に急性扁桃炎は激烈な咽頭痛と38度を超える高熱で飲食も出来ずぐったりになります。抗生物質やステロイドを用いた治療が必要になります。
のどの奥の方は口からは見えません。喉頭ファイバースコピー検査で重症度が判明します。気管、気管支に炎症が及ぶと咳が止まらない原因にもなります。咳喘息という病態になると風邪が治っても咳だけ続く場合があります。その場合は咳止めの内服だけでは改善せず吸入薬が必要なことがあります。
慢性的なのどの痛みの場合は悪性腫瘍(がん)のことがありますので一度耳鼻科を受診して下さい。
声のかすれ
一時的な症状は多くの場合のどの乾燥によるものです。少ししゃべりすぎたりすると引き起こされます。
継続して声がかすれる場合は声帯の異常が考えられます。加齢変化、声帯ポリープ、声帯麻痺、喉頭がん、胃酸逆流などが考えられますので診断には喉頭ファイバースコピー検査が必要です。
つまるような声になっている場合は、過緊張発声(のどに力を入れて声を出す癖になっているもの)や喉頭ジストニア(けいれん性発声障害というまれな難病)の可能性があります。診断には音声障害に精通した耳鼻咽喉科を受診する必要があります。
のどの違和感
風邪の後の一時的な症状が多いです。胃酸逆流による場合も増えています。
継続する場合は咽頭がん、喉頭がん、食道がん、甲状腺腫瘍の可能性がありますので精密検査が必要です。